1コマ劇場

 

Part1 みかん農家にて

先日伊豆に遊びに行ったときのこと
みかん農家の直売の札に
「1箱500円」
「1山300円」
「1山500円」
「1山800円」
「試食OK」
 
そこでは若い夫婦らしき二人が試食しながらどれにしようかと悩んでました。
ゆりこにみかんほしいとせがまれた哲夫(パパ)、300円のを一つ買おうと思い、
 
「おじさん!一番安いのを一つ下さい。」
と言うと、おじさん
「一番安いのは、ほれ、そこの1箱500円」
 
哲夫
「いや、こんなにたくさんいらない。1個でいいんだけど。」
 
おじさん
「いいよっ!もっていきな!」
 
哲夫
「ただで?」
 
おじさんはウィンク!
 
哲夫
「どうも!」
 
1箱500円のみかんはどうみても最高のみかん。
洒落たおじさんとの
忘れられない人生の1コマでした。

 

Part2 教会にて

先日、教会のミサに参加して、ミサが終わった後、

ゆりこが神父さんから

「おいくつ?」

と聞かれたが、いつものようにもじもじとしているゆりこ。

助け船を出すつもりで、パパがゆりこに

「お名前は?」

と聞くと

「ありたゆりこです!」

と元気に答えました。

すると神父さんは、微笑みながら去って行きました。

そしたらゆりこは、

「なんでいっちゃうんだよ〜。

ちゃんとありたゆりこですって言ったじゃんよ〜。」

はぶてておりましたとさ。

Part3 ついてない

家族みんなで、買い物に行き、ついでに駅前に路駐してケンタッキーでお茶をした。
その後、夕飯までまだ時間があったので、公園でも行って遊ぼうかという話になった。

さて車を動かそうかというとき、駅に隣接して電車とバスの博物館があることを思い出し、公園に行くのはやめて、皆で電車とバスの博物館に行って遊ぶことにした。
日曜日にしてはえらく空いている。いつもなら電車やバスのシミュレーターは長蛇の列なのに誰も並んでない。
閉館時刻が近いからか?いつもなら人気のあるシミュレーターはやらないで見ているだけなのだが、今がチャンスとばかりに優理子にシミュレーターで思う存分遊ばせた。
17:00に閉館になり、優理子も大満足で、さあ帰ろうと車に向かおうとしたとき、駅前のおいしい中華料理屋が目に入った、中華料理屋の前まで行って
「やきそばとチャーハン食べよう」と言ったが、
「お昼に長崎ちゃんぽん食べたじゃない。」
と、妻の希望で駅前のパスタのお店に入った。

パスタのお店に入った後、車が心配になり
「赤ちゃん椅子を取って来る。」
と言って店を出た。
ふと店の窓から中を覗くとテーブルにはテーブルクロスがかかっている。
店に戻り「テーブルクロスがかかってるから赤ちゃん椅子セットできないね。テーブルクロスをはがしてもらおうか?」と言ったが、
妻は「抱っこして食べるから大丈夫よ。それより、離乳食取ってくるから車のキー貸して。」と言って店を出た。

妻が店を出た後、やはり車が気になり、携帯に電話した。
目の前で鳴っている・・・
バッグを置いたまま行ってたらしい・・・

妻が戻ってきたとき、やはり車のことが気になり
「車大丈夫だった?黄色い輪っかとか白い線付いてなかった?」
と聞いたら「大丈夫よ。あっちにもこっちにもたくさん路駐してたから。」
と質問の答えになってない答えが返ってきたが「まあ大丈夫か」と思いそのままご飯を食べた。

食べ終わって、車に戻ると後輪の下に「17-10」と書いてある。
サイドミラーを見たが黄色い輪っかは付いてない。
ひとまず安心したが、プチンときた。
「これ見ろよ17:10にチェックされてるじゃないか、危ないなあ」
と言って、怒りながら優理子と真優美を車に乗せ、車の前を回って運転席に戻ろうとしたとき、




















ナンバープレートの横に黄色い輪っかが付いている・・・

 

Part4 キャッチボール裁判(控訴審)

裁判官「被告人、控訴理由を述べてください。」

被告「一審ではボールが当たって死亡することは予見不可能と言いましたが、実は予見していました。」

裁判官「ほう。では一審では嘘をついていたのですね。」

被告「いいえ、予見不可能と言ったのは、子供には予見不可能だったという意味です。」

裁判官「では、大人のあなたは予見できていたと。」

被告「はい。」

裁判官「そうですか。で、控訴理由は何ですか?」

被告「注意してました。」

裁判官「は?」

被告「ですから、子供に注意してました。」

裁判官「何を?」

被告「『ボールが誰かの胸に当たって死ぬかもしれないから、人のいるところではキャッチボールをしてはいけないよ。』と注意してました。」

裁判官「何が言いたいのかね?」

被告「私は何度も『ボールが誰かの胸に当たって死ぬかもしれないから、人のいるところではキャッチボールをしてはいけないよ。』と注意してたのですが、子供が注意を守らなかったのです。私は注意義務を怠っていません。子供が注意を守らなかっただけです。」

裁判官「子供に責任をなすりつけるのかね。」

被告「いいえ。事実を述べてるだけです。私は毎日『ボールが誰かの胸に当たって死ぬかもしれないから、人のいるところではキャッチボールをしてはいけないよ。』と注意していました。」

裁判官「嘘でしょう?」

被告「嘘ではありません。事故のあった日は、10回も注意しました。」

裁判官「そうですか。他に言いたいことはありますか?」

被告「いいえ。」

・・・
・・・
・・・

そして判決の日

裁判官「被告は原告に6000万円支払え。・・・」

被告は上告しなかった。

その翌日

弁護士「では、支払い方法を検討しましょう。まずは貯金を全部出して下さい。」

被告「ありません。」

弁護士「『ありません』ってことはないでしょう。少なくても全部出して下さい。」

被告「弥生賞のマイネルレコルト−アドマイヤジャパンの馬単1点に500万円全部つぎ込みました。ディープインパクトさえこければ1億円になってたんですけどねえ。」

弁護士「ディープインパクトはどうなったんですか?」

被告「マイネルレコルトを10馬身ぶっちぎって勝ちましたよ。マイネルレコルトは2着、アドマイヤジャパンは3着。ディープインパクトが落馬でもしてれば、6000万円全部払っておまけに家も買えたんだけどなあ・・・」

弁護士「ディープインパクトを切るなんて・・・あなた馬鹿ですね、全く。無くなったものは仕方ありません。今後の給料から必要最低限の生活費を除いて全て支払ってもらいます。」

被告「会社は辞めました。今はコンビニでアルバイトをしています。生活費を除くと1円も残りません。」

弁護士「では、当面は払えないと?早く次の就職を決めてもらわないと話になりませんね。」

被告「いいえ。今後一生就職するつもりはありません。ずっとコンビニのバイト料で生活費だけをまかなっていく予定です。」

弁護士「・・・」

・・・
・・・
・・・

10年後

少年はプロ野球選手になり、2年で6000万円を全額支払ったそうな。

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