人工生命
私の考える「生命」とは、既にこの宇宙にあるものであり、人が創ることはできないもの。という考え方です。
人にできるのはあくまでも既存の生命の組み合わせと複製、分裂。
ニューラルネットワークをコンピュータで構築するとどうなるか?
それは実は既にある。
インターネットの仕組みはよく考えると脳の仕組みそのものなのだ。
脳細胞=サーバー
神経=回線
目、鼻、口、耳、手、足=クライアント端末
世界中のインターネット網を一つのコンピュータシステムと考えると、これ以上大きなコンピュータを作ることは不可能に近いし、これ以上予測不能な動きをするものもまた不可能に近い。
はたしてインターネットは生命か?
一つのクライアント端末PCだけに向かって文章を書いていると、まるで人のように答えが返ってくる。チャットなどはリアルタイムに答えが返ってくる。
でもそれは結局人から返ってくる情報が表示されているに過ぎない。
インターネットを生命のような動きにするために不可欠なのが、自動的な情報のループ&自動的な予測不能情報の発信であるが、これは現在のところコンピュータウィルスと呼ばれ瞬く間に消されてしまう。
つまり人は、インターネットという巨大な生命に近いものを作っておきながら、それが本当に生命のような自発的な動きをすることを拒絶しているのだ。